Journal Vol.4 「庭は、もう一つのリビングである」
2026/7/12

庭は、もう一つのリビングである
ーバイオフィリックデザインが暮らしを変える理由ー
朝、窓を開けると風が頬をなでる。
木々が静かに揺れ、鳥のさえずりが聞こえる。
コーヒーを片手に庭へ出ると、季節ごとに表情を変える植物が迎えてくれる。
そんな時間は、決して特別な贅沢ではありません。
本来、人が自然とともに暮らしてきた、当たり前の日常です。
私たちはいつの間にか、自然を「出かけて楽しむもの」と
考えるようになりました。
しかし、本当に豊かな暮らしとは、自然が日常のすぐそばにあることでは
ないでしょうか。
人は自然とともに進化してきた
人類の歴史の大部分は、森や川、海、草原とともにありました。
木漏れ日の中を歩き、風向きを感じ、水辺で憩い、四季の変化を
肌で感じながら暮らしてきたのです。
そのため、多くの研究では、自然との接点がストレスの軽減や気分の改善、
集中力の回復などに関係することが示されています。
これが、近年注目されている
バイオフィリックデザイン
の考え方です。
「Biophilia(バイオフィリア)」とは、「生命や自然を愛する性質」を意味する
言葉です。
建築に自然を取り入れることで、人が本来持つ感覚を呼び覚まし、
より心地よい空間をつくろうとという設計思想です。
庭は、暮らしを広げる空間
庭は、建物の外側にある余白ではありません。
もう一つのリビングです。
春には新芽を眺め、
夏には木影で涼み、
秋には紅葉を楽しみ、
冬には澄んだ空気を味わう。
季節を感じる場所があることで、暮らしには自然なリズムが生まれます。
庭は「見るもの」ではなく、「過ごす場所」なのです。
境界をなくす設計
室内と屋外を切り離すのではなく、ゆるやかにつなぐ。
それが、私たちが大切にしている考え方です。
大きな窓を開ければ、リビングはテラスへと続きます。
床材や天井の素材を工夫すれば、内と外は一つの空間のようにつながります。
光や風が自然に流れ込み、植物の気配を感じながら過ごす時間は、暮らしに
豊かな広がりを与えてくれます。
建築の面積は変わらなくても、「暮らしの面積」は大きく広がるのです。
庭が育てる、人とのつながり
庭には、不思議な力があります。
子どもたちには芝生を駆け回り、大人はテラスで語らい、友人や家族が自然と
集まります。
ホテルでは、焚火を囲む時間が会話を生み、庭園を散策することが
滞在の思い出になります。
庭は、人と人、人と自然をつなぐ「交流の舞台」です。
だからこそ、私たちは庭を建物を付属施設ではなく、空間全体の中心として
考えます。
Reloqが考える庭づくり
株式会社Reloqでは、庭を「装飾」ではなく、「体験をデザインする空間」と
考えています。
例えば、
・木陰で読書ができるベンチ。
・朝日を浴びながら深呼吸できるデッキ。
・雨音を楽しめる軒下。
・夜空を眺められるテラス。
・季節ごとに表情を変える植栽。
・自然石や水景がつくる静かな風景。
そこに流れる時間そのものが、庭の価値なのです。
Cosmic Harmony Designが目指すもの
私たちは、建築だけを設計しているのではありません。
人が自然と調和し、心と身体を整える「体験」を設計しています。
吹き抜けが空を感じさせ、
木漏れ日が安らぎを与え、
黄金比が調和を生み、
庭が自然とのつながりを取り戻す。
これらはすべて、一つの思想へとつながっています。
それが
Cosmic Harmony Designです。
建築と庭を別々に考えるのではなく、一つの生命体のように調和させる。
そのとき、空間は単なる建物ではなく、人の暮らしを豊かにする存在へと
変わります。
庭は、未来への贈りもの
庭は、完成した瞬間が最も美しいわけではありません。
木は成長し、花は季節ごとに咲き変わり、年月とともに景色は深みを
増していきます。
人もまた、その変化とともに歳を重ね、家族の思い出を育んでいきます。
だからこそ、庭は「つくるもの」ではなく、「育てるもの」です。
私たちは、未来へと受け継がれていく風景を設計したいと考えています。
自然とともに暮らすこと。
それは、特別なライフスタイルではありません。
人が本来持っている豊かさを、もう一度思い出すことなのです、